幼児や小学校の低学年の子どもの恐怖心や不安は、親から離れるのが難しかったり、暗がりやモンスター、蜂やピエロなど、特定のものを怖がるといった症状で現れることがよくあります。親から離れられないことや恐怖心は成長過程でもあります。(こういった症状が)子どもや家族の日常に支障をきたす場合は、保健師や学校医に連絡を取りましょう。
小学校高学年から中学生以下の不安は悲しみ、極度の心配、過度な確認行為などで現れることがあります。不安は漠然としていて、起伏があり、特定の状況だけに結びつくものではありません。子どもはよく、過去と未来の両方を過度に気にしたり心配したりします。不安は強迫症として現れることもあります。強迫症の症状は過度の確認行為や、特定の物事の順序にこだわったり、過剰に手を洗う行動に見られます。不安の思考、特にウィルスや感染への恐怖は継続的に、むやみやたらと時間をかける行動につながります。もし、子どもの強迫症の症状が日常生活に支障をきたすようになったときは、学校医などに連絡を取りましょう。
思春期の子どもたちの不安は、しばし社会的関係、人間関係につながります。このぐらいの年代は友だちに恥ずかしい思いをさせられたり、批判をされることを恐れ、一般的な行動を行うことを避けようとします。また、不安は原因不明のパニックの発作として現れることがあります。発作に関連するものとして一般的に、動悸、息切れ、痺れ、震え、めまい、吐き気、トイレに行く回数が増える、様々な痛みなどの身体的症状が見られます。強い不安の経験は不信感または、疎外感、めまいや混乱、死への恐怖にも結びつくことがあります。